不眠との関連で随伴敵に出現するのが当該症例なのですが、肋間N痛から側腹部に亘る不和といった具合でも出現します。疼痛により前傾姿勢となって横隔膜〜胃上端(食道下位狭窄部位)に鈍重感を訴求される場合が殆どです。気管支炎/肺炎/胸膜炎/肝炎といった横隔膜周囲の臓器炎症に依る部分も有りますが、外的要因もそれなりの割合を占めます。

痛感の出現する部位は主に、季肋部(肋骨の剣状突起より下方を中心として第7肋間の直下を斜め下方に横断している部位:横隔膜を取り囲むように付随している部位と理解する方が容易)で、基本的に肝の反応として見立てを測る事が多いとされます。

病証的には肝虚、脚少陽経に入り込んだ邪気に帯びる熱気の逃げ場がなくなる事で胆汁上昇となり口渇を伴います。脚少陽経に熱気を帯びてくると、頚肩部の不和をも助長させる事にも繋がります(脚少陽経を中心とする経絡上の運動器関連痛→緊張型頭痛の要因)。

対処としては、肝の気を励起させる様にしていきます:
「太衝」→「中封」→「中都」→「膝関」→「陰包」→「帯脈」→「期門」に雀琢鍼/「日月」「不容」「幽門」「陰都」「巨闕」「鳩尾」「膻中」「紫宮」に知熱灸(2〜3壮ずつ)
付随的に「大包」を加味しても良い(※但し鍉鍼or温灸)