長期間続く梅雨、末期ともなれば集中豪雨や河川氾濫といった命をも脅かす異常気象に見舞われる事も多々有ります。相次ぐ低気圧の通過に伴い、自律神経の働きをも異常にさせるような気圧変動により、腰部周辺や頚部肩部の不調を一層深刻にさせています。

意外と見逃されがちな経穴の一つで、「極泉(きょくせん)」という経穴を使用して、上肢及び頚肩胸部の不調を和らげる施術を加味します。

「極泉」は手少陰心経に属する腋窩で第3肋間に位置する経穴とされていますが、上肢を挙上させないと取穴しにくい事から、肩関節周囲炎や肩盤損傷等の上肢挙上困難な患者はより取穴困難であり、そうでなくても腋窩は雑菌が繁殖しやすく、特に夏期は悪臭を放ちやすい部位でもありますので、余り用いられていないのが実情でもあります。

当院では、「極泉」とその近傍にある肩甲下M、大円M、「中府」に刺鍼し、弱電で10分程度置鍼します(※ペースメーカーやICD装着の患者には「弱電」の部分を「雀琢」と読み替え)。腋窩への刺鍼により、腋窩Aの循環改善及び頚肩胸部不調の緩和が期待できます。

腋窩付近を意識した頚部肩部への筋膜リリースにヒントを得ています。

2020/8/19追記:「腋窩リンパ節の詰まりを解消して身も心もすっきり」にて、腋窩リンパ節のケアに関しての更なる考察を行っておりますので、是非ご一読ください。