フレイルとは「加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存等の影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像」(厚労省研究班の報告書より)を指します。介護施設等における「要介護」とまではいかなくても、「要支援」と健康との狭間におかれている方が今後は多発するのではないかと危惧されています。

基準としては、「身体活動量低下」「歩行速度低下」「体重減少」「握力低下」「易疲弊化」の5つの内、3つ以上の項目に該当する場合が当該状態にあるとされます。上記の基準は概ね筋力依存といった具合で、精神的な変化で言うなら「気力低下」も該当します。

唯、当該状態が高齢者ばかりにクローズアップされているのは少し語弊感が強いようです。若年層でも、昨今の新型ウィルスによる活動量低下で当該状態の寸前又は直前、或いは傾向ありとされる事が少なくありません。

憲法25条は「健康で最低限の生活を営む」権利及び「国は、総ての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努める」義務(生存権)について描かれていますが、現代に於いては、必ずも遵守されているとは遠く及ばないのが実情です。正当な理由無しに、寝たきりのまま、若しくは寝たきり状態を故意に持ち込む様な生活をしてはならない禁止事項を指します。

閑話休題。鍼灸施術では、当該状態にも穏やかに作用していきます。勿論、QOL向上策も考えながら、様々な側面から対処していきます。これだ、という解答はあり得ません。