当症例も内分泌の一種「メラトニン」の分泌異常によるとされていますが、疲労度の極端な減少といった事例でも見受けられます。当内分泌は夕刻頃に分泌がピークとなりますが、自律神経の乱調により分泌異常を来してくると、寝付けに至らずの状態に陥ります。

又、運動量不足では、筋活動量の不活性化により副交感神経活性化への舵取り機能が低下するが為に、やはり寝付けに至らずとなります。

病証的には「肝虚腎虚」とされますが、施術上は低刺激量に留めます。一般的に、虚弱体質では体質向上の為に刺激量をやや上げる事も有りますが、極度の場合は却って疲弊困憊を加速させうる事により、体質改善に結び付かなくなります。

腹部への温熱施術が意外と功を奏するとされ、「鳩尾」「巨闕」「中脘」「中注」「石関」「太乙」「天枢」「外陵」「気海」への電気温灸にて胃腸の働きをも向上させる事により副交感神経活性化への舵取りをし易くします。

「六華の灸」と呼ばれる経穴群:「膈兪」「肝兪」「脾兪」及び「至陽」「筋縮」「懸枢」への電気鍼及び電気温灸も、求心性の伝達信号を正常化させる意味合いで併用します。