文字通り、気が虚ろになっている状態で、過労や過度の「負のストレス」を受けている方が当病証であるとされます。通常、重労働や激しい運動(水泳や筋トレ等)の後には、誰しも一時的に気が欠乏した状態となり、適度の睡眠及び食事により、翌日には自然に気が回復します。

しかし、昨今の甚大な自然災害や新型ウィルスの影響により、唯でさえ免疫力の低下を引き起こしやすい心身の状態であるのにも拘わらず、自分の健康状態を犠牲にしてまで気を疲弊させてしまう程に労作を繰り返しています。

つまり、ガス湯沸かし器でいえば、換気が不十分なまま燃焼を続けていると不完全燃焼の状態になり、一酸化炭素を発生して生命の危険に晒されるといった具合です。身体もその状態に陥れば快復までには相当な時間を要する為、普段からの心掛け一つで当病証の防止になります。

当病証で現れやすいとされる症状は下記の通りです:
倦怠感 ・食欲不振 ・腹部膨満感 ・下痢傾向 ・不正出血(女性のみ)

又、低体温傾向や末梢冷感といった具合の症状も出ます。体力的にも、長時間の強度の運動ができなくなりますので、当病証は「腎虚」の状態と加味されます。

当院では、電気温灸器「温経」を使用して、下記の経穴群を温めます。
(※灸施術の一環)

気海(きかい)/石門(せきもん)/関元(かんげん)/下脘(げかん)/上脘(じょうかん)/建里(けんり)/天枢(てんすう)/大巨(だいこ)/四満(しまん) 他

特に女性では、腹部の冷感は子宮の冷感とも密接に繋がっており、腰部のみならず頚肩胸部の不調をも引き起こす要因にもなり得ます。上肢筋膜リリースの考えを基に、腹部から温める事で、自律神経の働きから見直す切っ掛けになれば、と考えます。