過度の運動(over usage)や負荷により膝関節に衝撃が加わって、更に屈伸や捻転等の動作により、大腿骨の「外顆」という骨の隆起している箇所で腸脛靭帯が擦られる事で発生する炎症とされます。

腸脛Ligは身体の中で最長の靭帯で、腸骨の「腸骨稜」と膝関節外側の腓骨外側頭を結ぶ靭帯で、大腿部の外方に有ります。当靱帯は大腿筋膜張筋(※以降「TFL」と略します)上に有り、股関節を同時に屈曲、内旋させると共に他の股関節の屈M群により股関節が屈曲している際に股関節が外旋するのを防止する作用を持ちます。股関節の運動に関してのベクトルを決定する役割です。

TFLに関して、詳しくは下記リンク先をご覧ください(外部リンク):
https://muscle-frame.com/daitaikinmakuchoukin/

即ち、当靱帯が過緊張状態となる事で、TFL、或いは更に上方に位置する臀M群、股J、腸腰Mにも影響し、腰痛のトリガーにもなります。

普段から歩行時の歩幅が小さい場合は(※大腿骨頚部骨折等を罹患している場合を除き)、必然的に股J周囲の柔軟性が消失されていると想定できます。

当症例の改善目的には、「梁丘」「三里」「陽陵泉」「風市」「環跳」「髀関」への電気鍼とします。主に脚少陽経(胆経)沿いとされますので、頚肩部の倦怠感防止にも役立ちます。